コロナウイルスによるイベント中止は大規模イベントのみ?

現在、図書館関係のイベントに多く関与させていただいていることもあり、先日もブログで書きながらその横で主催者の担当課長さんやみなさんと議論していたわけなのですが、直近のイベントで中止が決定したのは今の段階では「不特定多数の来場が見込まれる」イベントになっています。

パシフィコ横浜で行われた医療関係者向けのシンポジウムが、ニュース映像でご覧になられたかと思いますが、開催しているし、マスク付けてない人もいるんだ、という感じです。もう映像は残っていないようなので、シンポジウムの記事をリンクとして残しておきます。

www.m3.com

同時に複数の感染者が確認されたので、多くの方は驚いた。このスピードで明日も、明後日も増えたら、日本中がどうなるかと思ってしまうが、私は今の状況は、調査をすれば、感染源に近付く状況にまだあると思っている。目に見える発生状況を捉えながら、2次、3次感染を抑えていくことにまだ努力を注ぐべき

つまりは、今後の関係省庁の対応も気になるところではあります。感染拡大防止と経済活動という天秤はむずかしく、これを言うと環境と経済の両輪と言っていた大学の恩師たちの言葉が脳裏によみがえります。

年度末から年度初めの行事も多く開催されることも言われていますし、2月29日、3月1日に池袋サンシャインシティで開催される技術書典は開催を決定されました。

blog.techbookfest.org

  • 2月15日をもって技術書典8の開催を決定事項とする
  • 出展者が新型コロナウイルス感染症の流行/罹患の可能性を理由にキャンセルする場合は返金を行わない
  • 上記を理由にキャンセルした場合でもペナルティは発生しない
  • 全時間帯での規制入場を実施する。混雑緩和を目的としており、Webサイトでチケット取得が必須かつ有料・無料時間帯とも規制入場の対象です

ただし利用する会場の規定等により関連省庁からの要請・公共交通機関の停止がある場合、やむなく開催を中止する可能性が留保されます。
具体的には厚生労働省・政府発表・開催地管轄の保健所などからの集会の自粛要請/外出禁止令または公共交通機関の停止に至る事故(悪天候等による停止の可能性を含む)を想定しています。

ポイントはこの後に感染防止に向けた様々な注意喚起をお願いしているところでしょうか。また、この決断に至る悩みもしっかりと明記してくださっています。

この度の対応は苦渋の末の選択であり、2月、3月実施のカンファレンス、各種即売会、東京国際展示場などで実施している大規模展示会などを可能な限り調査しました。また印刷の都合などを考えるとこれ以上、発表を遅らせることも難しくありました。

技術書典は技術を好きな人々が思い思いに情熱をかたちにかえ、伝えるお祭りです。このような事態に際して出展者は参加であってもキャンセルであっても苦しい思いが残るはずです。
お互いが決めた決断に敬意を払って接し、非難するような言動は避けてくださると大変うれしく思います。

ここまで打ち明けてくださると、こちらとしても応援したくなるもので、やはり難しい判断を迫られているのだなと思ったところです。

小さなイベント(数百人規模)であれば、もう少し判断レベルが変わるのだろうと思います。実際のところ、上述した技術書典はオンライン上でのイベントも実施することになりました。そんなことも視野に入れながら、運営の方は企画を進めて頂ければ幸いです。ちなみに、あらいが関わっている各種イベントは行政・団体主催を含めて今のところ予定通りの開催です。

きょうの写真は、北海道・旭山動物園のぺんぎん。たまにはペンギンに会いたいな、と思った日曜日の夜です。

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