墨田区でのエディタソン、プレ開催。

2月23日、墨田区の魅力を伝えたいと立ち上がり活動するグループ「すみだすみずみほりおこし隊(すみほり隊)」のみなさまと一緒になってエディタソンを開催。今回のエディタソンは、コロナ禍ということもあり、オンライン参加の方とオフライン参加の方が入り混じり、私は会場からzoomを中継して逐次オンラインとオフラインの隔たりがないように注意しながら作業を進めた。私からのガイダンスの後、実質的な編集開始は11時、昼食休憩を1時間挟んで、編集は16時まで続く。実を言うと、集合時間のスケジュール以外は全く固めていなかった。それほどゆったりしたエディタソンである。

今回の打ち合わせは1月25日、ちょうどウィキペディア20年イベントが終わった翌週にオンラインで開催した。「すみだ北斎美術館」を1文でも加筆したい。というのが、すみほり隊のミッションという。であれば、図書館でどんな資料が必要なのか、レクチャーは30分・ワークは15分程度、参加者はスタッフを入れて10人未満とすること、というところを確認した。というより、それ以上のことは確認していない気がする。

当日午前9時50分、私は錦糸町駅に降り立った。この日の東京は、前の日までの春の陽気から一変し、冷たい風が吹いていた。錦糸町に降り立つのはかなり久しぶりで、ヨドバシカメラなんてあったのか、と思うほどだった。一番最初に向かったのは、三井不動産の商業施設「アルカキット」。開店前の商業施設に並んだのは、イベント実施中に脳へ糖分を送り込むため。この日は、墨田区銘品名店街に加盟する商店が出店するイベントが開催されていた。

meiten-sumida.com

突入したアルカキットには、「言問団子」「志”満ん草餅(じまん)」「長命寺櫻もち」が手前に並んでいたこともあり、即購入。

和菓子、お買い上げ!

駅前を走る北斎通りを西に歩くと、ひときわ目立つバナナのイラストが描かれたブラックボード。「ココデコーヒー」というお店。いちごとバナナが両方入ったサンドイッチなど、テイクアウトメニューも充実していた。自身はバナナが食べれない属であることから、いちごシェイクを注文。冷たい風がかなりの勢いで拭いていたが、そんなことは全く考えることなく勢いで注文していた。かなりのイチゴが入っているらしい。

今回の会場は、錦糸町駅から10分ほど歩いた「Co-lab墨田亀沢」である。印刷所が入るビルの1フロアをコワーキングスペースとして貸出している。壁面には活版印刷で用いる金属の活版やペーパーサンプル、紙製品が多く並んでいて、開始前にもかかわらず私をわくわくさせてくれる。そして、(良い意味で)イベントを始めさせてくれない自己紹介タイム。

今回は、このスペースに10人ほどが集まった。小学校の先生やすみだ北斎美術館に以前お勤めだった学芸員の方など、その顔触れは多種多彩。また、zoomを用いて画面の向こう側にも参加者がおり、私の声が届くように準備した。かなり久しぶりのガイダンス・レクチャーで冷や汗を流した瞬間であった。

エディタソンの編集対象は「すみだ北斎美術館」。一部の記述については出典が乏しいことなどもあり、今回の編集対象となった。墨田区立図書館から書籍・図録・雑誌などがテーブルには並べられ、参加者は思い思いに資料を読み込んでいくこととなった。プレ開催ということもあり、一旦お昼で中締めを行う形態となった。読み込みから編集まで1時間足らずという短い時間ではあったが、多くの参加者が1文以上加筆もしくは出典追加作業を行うことができ、気分も上々のようだった。

会場に並んだ資料たち

12時40分、中締めの後はお待ちかねのランチタイム。会場周辺にはいくつか気になるお店があるという参加者の方とまち歩きを兼ねて外に出た。ハンバーガー店や台湾料理店などが立ち並ぶ。最終的に入店したのは、京葉道路と四ツ目通りが交わる「緑三丁目」交差点から錦糸町駅方面の2軒目にある「生駒」。壁面を見るとカレーが有名らしいが、辛いものが苦手な私はカレーに目移りすることなく、「排骨丼(パーコー)」を注文。とんかつとはまた違うが、豚肉を油で揚げた料理である。よりメジャーな「排骨麺」もあったが、麺だと胃袋が膨れる気がして、どんぶりを選んだ。

r.gnavi.co.jp

実際のところ、どんぶりでよかった感は否めない。運ばれてきた排骨丼のご飯は2膳分が乗り、さらに大きな肉が乗っている。これだと和菓子までおなかを空けておくことができなくなる、と思いつつきちんと食べきる。かなりおなかがヘビィー。

14時、編集作業再開。同時に、和菓子の写真をウィキメディア・コモンズにアップロードする作業も進行する。アップロードした写真の一つが桜餅だが、箱から出しながら食べてしまいたいと思っていた。ひたすら我慢しながら、テザー撮影をしてその場で補正し、アップロードを実行していった。

一人一人が心置きなく思う存分作業して、終了宣言が出されたのが16時。少しずつの編集かもしれないが、大きな一歩になったことは実感いただけたと思う。今回の編集部分については、以下のリンクから参照していただきたい。

ja.wikipedia.org

最終的に、和菓子は桜餅のみを食し、草餅と団子は自宅に持って帰ることになった。実質的な編集時間をカウントすると、通常のエディタソンより少なかったことやかなり緩い時間軸で作業をしていただいたこともあり、満足度は高そうだった。併せて、次回を5月に開催することを決定したことで次への布石も打てた。

自宅に持って帰ってきた和菓子たち、草餅は肉厚、言問団子は滑らかな触感の餡。もともと昼食で満腹、その後歩いて少しおなかを空かせたところに和菓子。完全に夕食が和菓子となってしまった。

次回もコロナ禍ということもあり、公募はせずにセミクローズドで開催する予定。だが、招待枠はあるので、気になっている方がいたら個別に連絡を頂きたい。