これまでのウィキペディアタウンを振り返ってみる

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これまで横浜で開催された「ウィキペディアタウン ファシリテータ養成講座(2013年)」と2014年国際オープンデータデイ「第5回ウィキペディアタウン横浜」以降、かれこれ多くのウィキペディアタウンに関わらせていただいた。そこで多くのご縁をいただいたことは事実であり、そこからご縁が広がったことも事実である。同時に、私がこれまで歩んできたバックグラウンド(特に中等教育から高等教育にかけて)を相まって、ウィキペディア日本語版管理者の任をいただくことにもつながった。そんなこともあり、これまでのウィキペディアタウン(含むエディッタソン)で関わらせていただいたところをウィキペディア20周年という無理やりな理由をこぎつけてまとめておきたいと思う。

2015年11月、山梨県都留文科大学の司書過程を履修講座と同時に開催されたウィキペディアタウン。学生33名に対して、ウィキペディアン3名と日向先生という組み合わせでトライ。テーブルにスタッフとまで言わないが経験者を付ける必要があると薄々考え始めたのはこの回からだ。

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その後も、不定期にウィキペディアタウンへ参戦させていただいていたが、記憶が強いのは、2017年1月に長野県伊那市高遠図書館を中心に開催された回である。ベテランウィキペディアンだけではなく、関西・関東双方から図書館関係者も集まり大々的に開催された。ここでは、テーブルファシリテーターを仰せつかり、高遠石工などの記事を担当させていただいた。今思えば、高遠であった方と一緒に現在もウィキペディアタウンに限らず多くの取り組みに参加させていただいている気がする。また翌週には、国際オープンデータデイに関連して、静岡県掛川でも開催された。ここにいた高校生たちは、もう大学生活を半分終えることを考えると、時の流れがいかに早いのかを感じている。

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その年の3月には、京都府立図書館で「ウィキペディアタウンサミット」を開催させていただいた。これまでのウィキペディアタウンの軌跡を振り返るとともに、さらなる活性化を図るべく2回目の全国規模でのファシリテーター養成講座を開催。

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7月には甲府でウィキペディアタウンと同時にベテラン執筆者が競演して記事執筆を行うパブリックビューイング(別称:ガチペディア)を開催した。自分自身はリーフレットデザイナーと写真撮影、企画面の担当として実行委員をさせていただいた。3月・7月と双方の参加者は濃かった記憶がある。

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2018年2月に初めて開催された「ウィキペディアブンガク」。このシリーズは司書や神奈川県の図書館関係者が主催であって、図書館が主催ではない企画で始まる。最終的には、県立図書館の会場を借りて開催できるところまでこぎつけることが出来ている。2021年4月までに合計6回開催し、すべての回で講師もしくはテーブルファシリテーターとして参加させていただいた。その後、長野・安曇野松川(2018年3月・テーブルファシリテーター)、岡山・瀬戸内(同月・テーブルファシリテーター)、大阪中央(同月・運営スタッフ)と参加させていただいた。

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その後もウィキペディアタウンの開催は相次ぎ、7月14日に長野・白馬で開催されたウィキペディアタウンが自身が全体講師として初めての開催である。第二の故郷と呼んでも過言ではない長野で、恩返しの思いもある。9月には共立女子大学で学生向けのウィキペディア編集講座の講師を仰せつかった後、2019年度にはスウェーデン大使館の事業で行われた「WikiGAP」にスタッフとして参加し、5月に東京都立川での図書館スタッフ向け研修・12月に一般向けイベント、2020年1月に県立長野図書館、2月には二松学舎大学秋葉原、9月 京丹後、10月 埼玉・行田、2021年3月 諏訪湖畔地域、7月 千葉県横芝光町(地域団体向け研修)、同月 徳島県阿南市(自治体関係者向け研修)、11月 東京・墨田(企画スタッフ向け研修)に呼んでいただいた*1。これらと、非公開の講習会や、定期的に開催されている「ウィキペディアブンガク」を混ぜるとかなりの頻度で全国各地に講師として呼んでいただいていることを改めて感じて感謝しかない。

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そして、明日11月7日が徳島県阿南市でのウィキペディアタウンである。開催に向けては事前に地元関係者・図書館への研修会を開催しての当日を迎えることになる。その報告は改めて行いたい。


Araisyohei:ウィキペディア日本語版に約40人しかいない管理者の一人。全国各地でウィキペディアタウンの講師を務めるなど、ウィキペディアのアウトリーチを進めている。中でも図書館をはじめとしたGLAMとの連携を模索している。

*1:書き漏れているものもあるはず